太ももの打撲そのままにしてない? 【打撲の処置】

こんにちは! Wing長崎鍼灸整骨院です!
夏が終わり冬の大会に向けて新チームで運動量も激しくなってきたと思います。
またラグビー部はこれから花園がありますね!
そんなコンタクトスポーツに多い怪我についてです!

今回は【大腿部打撲(チャーリーホース)】についてお話していきます!



・コンタクトスポーツで大腿部を打撲した。
・ただの打撲?内出血あるけどそのまま放っておいてもいい?
・自宅で自分で何をしたらいい?
・温める?冷やす?

チャーリーホースとは


チャーリーホースとはラグビーやサッカー、格闘技などコンタクトスポーツに多く見られます。俗に【ももかん】とも呼ばれます。
大腿部を打撲した際に、筋肉が大腿骨との間に挟まれることで圧迫されて起こる損傷。筋挫傷とも言います。
もちろんスポーツ以外に日常生活でもぶつけたりして発生する可能性もあります。

また大腿部の前面には大腿四頭筋があります。
大腿四頭筋は大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋があります。
その中でも打撲で損傷しやすいのが大腿直筋、外側広筋、大腿直筋の下にある中間広筋になります。




なぜ【チャリーホース】と呼ぶのか

通称:チャーリーホース 大腿部打撲
言葉の由来は足を怪我した馬の足を引きずっている様子が大腿部を打撲した人間とよく似ているから。昔その馬の飼い主さんがチャーリーさんだそうで、そこから名前がついたようです。



チャーリーホースの症状は?


主に患部の痛み、腫れ、内出血、可動域制限が起こります。
大腿部に外力が加わると、直後は痛みが強く動かすのも辛くなります。

また重症度が高くなることで腫れや内出血が顕著に現れます。その影響で膝を曲げる、伸ばす動きが制限されます。
重症の場合は筋肉の出血が多く圧力が高まり神経まで圧迫させて痺れが出る場合も稀にありますので甘くみてはいけません。


※痺れがある場合は急性コンパートメント症候群が疑われるので直ちに医療機関へ行きましょう!



チャリーホースの治療法は?


基本的には保存療法で行います。急性期や熱感、腫れがある場合ではRICE処置を行います。
受傷後約3日目までは熱感や腫れを抑えるために積極的にアイシングを行います。
さらに患部を伸ばした状態のまま固定することで血腫の形成を抑えて、治癒を早めていきます。



RICE処置とは?

REST(安静)
ICE (冷却)
COMPRESSION(圧迫)
ELEVATION  (挙上)

以上のことを行います。

治療では電気治療や鍼治療、温熱療法、可動域訓練を行います。
スポーツ復帰には膝関節の120度屈曲以上、日常生活では90度以上が求められます。あくまで目安であり可動域があるほど早期復帰、早期回復に繋がります。また可動域の獲得、疼痛の除去、循環改善を目的にストレッチも積極的に行っていきます。





☆自分で出来る応急処置☆

打撲後は部活後や自宅でも構わないので炎症反応を抑える為にアイシングを行うことが大切です!
10分くらい感覚がなくなるくらいまで冷やしましょう!
※保冷剤は逆に冷やしすぎるため注意!ビニール袋に氷を入れて空気を抜いて行いましょう!



チャリーホースでは早期の治療が治癒期間を左右します。
慢性化してしまうと骨化性筋炎(異所性骨化)の合併もあるのでただの打撲ではありません!
しっかりと治療していきましょう!







監修 柔道整復師・鍼灸師 平山武沙史

 

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