足首の捻挫は早めに治療を!
2023/12/11カテゴリー:ブログ,スタッフブログ,捻挫・肉離れ・打撲log
皆さん走ったり、歩いたりした時に足首を捻挫したことはありませんか?
足首の捻挫は日常的に見られる外傷の一つで、階段の踏み外しやデコボコしている地面で走ったりすることで起こりやすいです。スポーツ現場でも多くみられ、切り返し動作やジャンプの着地の時に人の足に乗ってしまった場合に捻挫しやすくなります。
今回は日常生活でも多い足首の捻挫について症状や治療法・固定の種類についてご紹介します!!
まず足首の捻挫とは、、、
正式には足関節捻挫といい、足首を捻った時に骨と骨をつなぐ靱帯が損傷している状態のことを言います。特に足首は内側に捻りやすくなっています。
内側に捻る足関節は外側のくるぶし付近の外側靱帯(前拒腓靱帯・踵腓靱帯・後拒腓靱帯)を損傷することです。
日常生活への支障が少ないので、つい軽く見られがちですが、そのまま治療をせずに放置していると痛みが残り、足首が不安定になりやすく、足関節捻挫を再発する可能性が高くなります。さらに体重を捻挫している方にかけづらくなり、左右のバランスが乱れてしまいます。崩れたバランスは他の関節で正常に戻そうとするが余計な緊張や過度の負担がかかり、膝や股関節を痛める場合があります。
症状
損傷部位に激しい痛みや腫れ・内出血・熱感などが出現します。
怪我をした直後は痛くて歩くことすらも困難になりますが、数時間経つと歩けるようになることが多いです。
外くるぶしの前や下を押さえると痛みがあり、足首の靱帯が断裂している場合、足首を前に引き出すように動かしたり、内側に捻るように動かすと足首に隙間がみられます。
また靭帯の損傷と同時に骨折や関節の損傷を合併しているケースも考えられ、足首の上にある脛腓靱帯損傷や足の小指の骨折(下駄骨折)やショパール関節捻挫などを合併する可能性があります。
足首の捻挫にも損傷レベルがあり....
1度損傷...足首についている前拒腓靱帯が部分的に断裂している
2度損傷...足首についている前拒腓靱帯の完全断裂と踵腓靱帯が断裂している
3度損傷...足首についている外側靱帯(前拒腓靱帯・踵腓靱帯・後拒腓靱帯)が完全断裂している
治療法
急性期はRICE処置を行います。
RICE処置とは基本的な応急処置で4つの方法の頭文字を組み合わせて作られた名前になります。
Rest(安静):損傷部位が動かないように椅子や床に座るか横になるなどして安静を確保します。
Icing(冷却):氷や湿布などを使用して損傷部位を冷やし炎症を抑えて痛みを緩和させていきます。(目安15〜20分程度)
Compreshion(圧迫):腫れの原因となる内出血を抑えるために損傷部位を包帯やテーピングで軽く圧迫します。血が止まるぐらい強く圧迫すると痺れや痛みがでるので、適切な圧迫が必要です。
また回復を早めるために少し隙間を空けて血液を循環させます。
足首の捻挫の場合、固定期間は損傷の程度によって異なりますが1度の場合1週間、2・3度の場合は3週間程度固定を行います。
Elevation(挙上):損傷している部分を心臓より高い位置に保ちます。血液は心臓に向かって流れるので、内出血や腫れを防ぎます。損傷している部分の下にクッションや畳んだ毛布などを敷いて高い位置に上げておきます。
当院ではさらに、電気治療などを使用して損傷している組織を修復していき、回復させていきます。
テーピングの種類と手順
1.アンダーラップ:テーピングを巻く際に皮膚を痛めないように保護するテープです。
足首を直角にして足首から足の甲に向かって巻いていきます。シワやねじれに注意して、1/2程度重ねながら軽く引っ張り巻いていきます。
2.アンカーテープ:基本的にはテーピングの最初と最後に巻くもので、最初に巻くアンカーテープはテーピングを巻くためのベースとなる巻き方になります。
アンダーラップの両端に1/2程度重ねて巻きます。強く引っ張ると皮膚がかぶれてしまうので軽く引っ張る程度で巻いていきましょう。
3.スターアップ:スターアップは足首を内側に捻らないようにするために巻くテーピングの巻き方です。
1本目 足首の内側からスタートしてアンカーテープから貼り真っ直ぐ下ろして外側のアンカーテープに貼ります。
2本目 内側の1本目より後ろからスタートして、外側の1本目の前に貼ります。
3本目 2本目の逆を行います(内側の1本目より前からスタートして外側の1本目より後ろに貼ります。)
4.ホースシュー:スターアップを補強し、アキレス腱を回り、保護する目的で行います。
踵から始まり内側から外側に向かって横に巻いていき少しずつ重ねながら上がっていきます。
5.アンカーテープ:2と同様に巻いていき、全ての工程でのテープが剥がれないようにするために行います。
テーピングで固定をしなかったり、アイシングをしないまま捻挫を放置していると靱帯が緩んでしまったり、関節の動きが悪くなってしまいます。
また足首の捻挫が原因で他の場所を痛めてしまうケースも考えられるので、捻挫をしたら早期に適切な処置が必要です!
ある程度痛みや腫れ、炎症が落ち着いてきたら早い段階からリハビリをしながら治療を進めていきます。
足首は日常生活でもあらゆるスポーツでも欠かせない関節です。
早い段階から治療を行うことで早期に回復することができます。
気になる方は是非当院までご相談ください!
監修 柔道整復師・鍼灸師 平山武沙史
Wing長崎鍼灸整骨院 めがね橋 A.T.NAGASHIMAグループ
〒850-0025
長崎県長崎市今博多町9-1 マリポーサ宮川1F
TEL 095-893-5518
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