お子さんの肘痛、実は骨折の可能性!?

こんにちは!Wing長崎鍼灸整骨院です!(^^)!

新年度を迎えるにつれスポーツを始める学生や、冬練を終え、本格的に練習が始まるといった学生が多くなってくると思います。

そんな時、野球の練習をしていると「肘の違和感や痛み」が出る人が多くいらっしゃいます。

お子様の中には「休みたくない・レギュラーを取りたい!」などの理由で痛みを我慢している人も少なくありません。


痛みが強くなり病院に行くと、「内側上顆剥離骨折(ないそくじょうかはくりこっせつ)」と言われ

「安静にしておいてください。」と言われた。という患者様がとても多いです。

初期の痛みや違和感を放っておくと骨折に繋がり、骨折してしまうとしばらくは競技復帰できなくなってしまいます!


内側上顆剥離骨折にならないために、なってしまった時には早期復帰するためのお話をしていきますので、是非ご覧ください(^^♪


 

そもそも剥離(はくり)骨折とは・・?

骨には、筋肉や靭帯が引っ付いています。
その筋肉や靭帯に骨が引っ張られて骨折してしまうという症状です。

内側上顆ってどこ?

赤く囲んでいる部分が内側上顆といいます。

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実際の肘の写真で説明すると、肘の内側の一番出っ張っている部分内側上顆といいます。
この内側上顆には、肘の靭帯や腕の筋肉がくっついています。

骨折する原因

子供に多い骨折になっていますが、子供の骨は大人に比べると柔らかく投球動作を繰り返し行っていると、

肘の外反(外側に広がること)を制御している内側側副靭帯が障害され発症します。


スノーボードやラグビーで転倒のような1回の外力で靭帯が断裂する場合と異なり、

野球肘では繰り返す牽引力により靭帯が伸びた状態になっていることがほとんどです。


これは、靱帯の小さな断裂の繰り返しや変性(靭帯組織の劣化)によるもので、劣化したゴムに例えられます。

成長期においてはまだ完全に骨化していない内側上顆の内側側副靭帯付着部に骨軟骨障害(剥離骨折)が生じます。
他にも、不良な投球動作で上手く身体が使えず肘に負担がかかり骨折多くなってしてしまいます。


肘に一番負荷がかかる時は?

投げる動作でずっと肘に負担がかかっているわけではありません。
投球フォームを一つずつ見ていくと、5個に分ける事が出来ます。

 

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ワインドアップ期・・・振りかぶって、足を一番高く上げた所までの事
アーリーコッキング期・・・上げた足が地面に着く所まで

 

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 レイトコッキング期・・・肩が一番ムチのようにしなる所まで

ボールリリース期・・・ボールが指から離れる所

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フォロースルー期・・・ボールが離れた所から最後のフィニッシュまで

 

上記に書いた5つの投球動作から、肘に負担がかかりやすい時期はレイトコッキング期〜ボールリリース期と言われています。


レイトコッキング期〜ボールリリース期の間で、腕がムチのようにしなって加速します。

ムチのようにしなる動作が続くと肘の内側が伸ばされるストレスが加わります。

成長期の子供の骨は柔らかい為、このようなストレスが繰り返し起こると、

肘の内側の骨が靭帯や筋肉に引っ張られ剥離骨折になりやすくなってしまいます。
しかし、野球を行う為には投げる動作をしないわけには出来ないので、

不良な投球フォームの改善や柔軟性の向上等を行いコンディションを整えていく事が大事になってきます。


当院での治療は…

骨折の治療に対してLIPUS(低出力超音波パルス)という機械を患部に当てます。これにより骨折の癒合を促進し早期回復を目指しますD32A6C7B-1E30-4B55-AC6B-EDC5E368C178

また、LIPUSはしっかりとしたエビデンスが認められており、

一日20分患部にLIPUSを照射することで約40%骨折の癒合を促進するとも言われています。

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なのでまずしっかり骨癒合を図り、固定が外れたら可動域訓練や筋力強化を行い、早期復帰に向けてお手伝いさせて頂きます。


いつから痛いのか・どのような動作をしたら痛いのか・痛い箇所はどこなのか・・・等、様々な事をお聞きします。
問診を行ってから、触ったり・動かしたり・投球フォームを確認したり・しながら症状のチェック行います。
そこで、骨・靭帯・関節内部・に異常が考えられる場合には、

信頼のおける整形外科様にご紹介を行いしっかりとした診断をして頂いてから治療を開始していきます。
骨折があった場合には、整形外科様の先生の指示に従いリハビリを行っていきますので安心してリハビリを行っていく事ができます。


何らかの異常が見つかった場合は、少しの期間投げれない時期が続く場合があると思いますが、投げれない時期こそ大事だと思っています。

投げれない時にこそできることは沢山あります。

肘に負担がかかりやすい人は下肢の硬さがある人、体幹の安定性がないなど様々です。

安静だからと言って何もできないわけではないので、肘に負担のかからないストレッチやトレーニングなどを一緒に頑張っていきましょう(^^)


ケガをした時こそ他の人とは違うことを行い、復帰した時にはパワーアップできるようにしましょう★


 

一人で悩まず、お困りの症状を私たちと一緒に改善していきましょう!
不安な事や、分からない事がありましたら気軽に聞いてくださいね。

 

当院は、痛みの治療だけでなく、競技への復帰や競技のパフォーマンスアップまで個別に対応させていただきます。

痛みがなくなったから練習に参加する、試合に出るという形で復帰すると、再受傷や他の部位の怪我にも繋がります。

しっかりとリハビリを行い、怪我をする以前よりも良い状態になって復帰することで、

受傷前の状態以上に良い状態でプレーをすることも可能になります。

骨折だけでなく、他の疾患の治療、リハビリも可能ですので、気になる症状のある方は是非当院にお問い合わせください。


監修 柔道整復師・鍼灸師 平山武沙史

 

Wing長崎鍼灸整骨院 めがね橋 A.T.NAGASHIMAグループ

〒850-0025

長崎県長崎市今博多町9-1 マリポーサ宮川1F

TEL 095-893-5518

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