肩の脱臼!?〜整復した後のケアについて〜

こんにちは、Wing長崎鍼灸整骨院です!

肩を脱臼してからこのようなことで悩まれていませんか?
上にあるものが取れない
背中に手を回せない
肩の動き方に違和感がある
肩が抜けそうになる
このような症状で悩まされている患者様がいらっしゃいます。
肩関節を脱臼した後、治療を受けておらず再び脱臼したり肩の動きが悪くなったと感じていませんか!?
そのような方に、肩関節を脱臼した後のことについて詳しくお話ししたいと思います。


なぜ肩の関節が脱臼するのか?


  1. 1、上腕骨の骨頭と連結する肩甲骨の受け皿が小さい
  2. 2、色々な方向に肩が動く
  3. 3、肩関節を包んでいる靭帯が緩んでいる
  4. 4、関節を固定している筋に委ねすぎている
  5. 5、身体の出っ張り部分に位置しており外部から衝撃を受けやすい


肩関節脱臼の分類


肩関節脱臼は脱臼する方向によってたくさんの種類があります。

  1. 1、前方脱臼(烏口下脱臼、鎖骨下脱臼)
  2. 2、後方脱臼(肩峰下脱臼、棘下脱臼)  
  3. 3、下方脱臼(腋窩脱臼、関節下窩脱臼)
  4. 4、上方脱臼(烏口突起上脱臼)

肩関節脱臼は前方脱臼が全体の約8割を占めています。
今回は、肩関節脱臼のことについて詳しくご紹介したいと思います。

肩関節前方脱臼【烏口下脱臼、鎖骨下脱臼】


・発生する原因

後方からの直接的な衝撃を受けることより起こります。
後ろに転倒して手の平をついた時に肩の可動域を超えたり、肩関節を構成する骨同士がぶつかり合うことで発生します。
勢いよく物を投げる動作などにも起こりやすいです。

・症状

烏口下脱臼

脱臼すると肩は約30度外側に開き関節している上腕の骨頭は少し内側に入ります。
肩を覆うようについている筋肉(三角筋)の膨らみがなくなり、上腕の骨頭と関節している肩甲骨の肩峰という部分が角の様に突出して見えます。
また上腕の骨頭が三角筋と大胸筋の隙間(モーレンハイム窩)に上腕の骨頭が移動する影響で肩関節の構成が崩れ烏口突起の下に骨頭が移動します。
腕が長く見えるのが特徴です。




鎖骨下脱臼

上腕骨の骨頭が鎖骨の下まで移動します。
腕が烏口下脱臼の時と比べ肩の高さと並行になります。
腕が短く見えるのが特徴です。




・よく似ているもの
 
肩関節烏口下脱臼肩関節外科頚骨折はよく似ています。
内出血や痛い部分が腫れたいたりすると骨折の可能性が高くなります。


反復性脱臼

肩関節が脱臼した後、同じことをすると再び脱臼することを反復性脱臼と言います。
特に、肩関節前方脱臼(烏口下脱臼・鎖骨下脱臼)をされたことがある方は要注意です!
初めて脱臼した年齢が10〜20歳代の場合はスポーツ活動する頻度が高いので再び脱臼する可能性が他の年代と比べ高いです。
バンカート損傷ヒル・サックス損傷などの損傷が起こることもあります。
バンカート損傷とは、上腕骨と関節する関節唇が削れ肩を固定している靭帯や筋肉が伸びることにより脱臼する損傷のことです。
ヒル・サックス損傷とは、肩関節を構成している骨と骨が衝突することにより上腕の骨が凹み脱臼する損傷のことです。


肩の関節を脱臼した後に行う治療法は?


病院などでの一般的な肩関節脱臼の治療法として…
・整復、固定
・動かさずに安静にする
・湿布薬や痛み止めなどの処方   などです。

整形外科などでの治療は、整復した後は安静にさせ湿布や痛み止めなど処方で終わることが多いです。
正しい肩関節の動く範囲や筋肉の動かし方に対するリハビリや治療が行えていないのが現状です。

・十分な治療が行われず再び脱臼しまう方
・いつから動かしていいかわからずに安静にしすぎてしまう方
・筋肉を使わないので筋力が低下し関節が固まってしまう方
・日常生活を送る上で肩に違和感を感じる方

など、上記のことが原因で肩関節に異常が生じやすくなります。

当院での治療法

脱臼してすぐは、肩関節に炎症が起きているのでまずは氷で肩を冷やすアイシングを行います。
包帯の交換を行う際に、肩を避け肩以外の腕や手などの筋肉にアプローチするために軽くマッサージを行います。

脱臼してすぐの頃は、動かすとまた抜けやすくなっている為安静が必要です。
ですが、早くスポーツに復帰したい人や痛みが強い方などには電気治療鍼治療手技療法を行いながら可動域訓練などを取り入れていき早期回復に向けて治療していきます。

電気治療では、ハイボルテージという機器を使用します。一般的な電気とは異なり、高圧の電気を痛い部分の深い所にまで流し痛みを取り除いていきます。
痛みを取り除くだけではなく、炎症を抑える役割や怪我を早く治す効果が期待できます!

鍼治療では、肩関節の動きの制限や柔軟性の低下、肩関節の違和感などへの治療ができます。
また、手技では届かない深い部分までアプローチすることが可能なので、手技療法と組み合わせながら早期に痛みを改善していきます。





また何かご相談などございましたらいつでもお問い合わせください♪

監修 柔道整復師・鍼灸師 平山武沙史

 

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