お子様の踵の痛み、ただの成長痛ではなくシーバー病?!
2022/11/05カテゴリー:足部痛
お子様の踵の痛みを成長痛だから、
放っておいたら治る!と放置していませんか??
その踵の痛みはシーバー病と呼ばれる骨折かもしれません。
シーバー病の場合は、ただの成長痛と思って放置していても
中々痛みも引かず、骨がくっつきにくくなり、
スポーツ復帰や日常生活の痛みが落ちにくくなるので注意が必要です!
今日はそんな成長痛と思い、放置されることの多い、
『シーバー病』についてご紹介したいと思います(^^)
シーバー病とは?
シーバー病とは骨端症の1つで
10歳前後の男の子に多く見られ、
成長期の子供に多いので成長痛と勘違いされがちです。
子供の骨は「骨端軟骨」と言って
大人の骨にはない軟骨部分があります。
繰り返しアキレス腱や足底筋膜の引っ張る力が加わることで
骨端核と呼ばれる部分が引き離されてしまいます。
もし周りのお子様がこの様な下記の症状を訴えたら注意してあげてください。
✔踵をついて歩くと痛い
✔歩行や運動の痛みが強く、安静にしていると治る
✔踵を押すと痛い
✔踵付近が腫れたり熱感がある
≪シーバー病の原因≫
踵に付く筋肉(アキレス腱・足底筋膜)のオーバーユース(使いすぎ)や急激に筋肉が収縮し踵付近に炎症が起きます。
もう一つの原因は、子供の骨は大人の骨に比べると少し柔らかく強度が弱いので、
繰り返しの筋肉の収縮だけでも起こる事があります。
≪なりやすい人の特徴≫
運動を盛んに行っている8~12歳の男の子に多いです。
(もちろん女の子にも見られますが男の子の発症率は約2倍)
他にも、扁平足、過回内や外反足のお子様にも発症しやすいです。
≪シーバー病の症状≫
主な症状として、踵の痛みが出てきます。
初めは運動時の痛みが出現します。
踵の圧痛や熱感、腫脹がみられるようになってきます。
進行してくると歩行時の痛みや、踵をつくだけでも痛みが出てきます。
≪放っておくと・・・≫
初期の頃は運動を休めば痛みは落ちますが、一時的に痛みが軽減しているだけで、
完治したというわけではありません。
シーバー病をただの成長痛と思って放置しておくと、
踵がつけないほどの痛みになったり、
重症化してしまうと骨端軟骨の壊死になってしまうので注意が必要です!!
シーバー病の治療法
シーバー病は基本的に保存療法で行います。
症状が軽ければ安静にしていれば痛みが落ちることがほとんどです。
しかし、痛みが出た場合は、患部の動きを制限し、激しい運動は避けましょう!
シーバー病ではふくらはぎやアキレス腱部、足底筋膜にかかる負担を軽減させてあげないといけません。
痛みが強い場合は足底挿板などで負担を軽減させてあげます。
当院に来られるお子様のほとんどは、
痛くなってから少し時間が経っている方が多く感じます。
少しの痛みは我慢し、痛みが強くなってから大人の方に相談することが多いと思います。
痛みが出てから時間が経てば、スポーツ復帰にはかなり時間もかかり、
日常生活にも影響が出てしまうので早期回復には早めに治療を開始することが大切です!(^^)!
【予防のストレッチ】
日常生活でストレッチはとても大切です。
しかし、どんなストレッチがいいか、わからない。というお声をよく耳にします。
今回のブログでは、シーバー病の予防に効果的なものをご紹介します!
①ふくらはぎのストレッチやマッサージ
ふくらはぎ・アキレス腱が伸びていることを意識して行いましょう♪
②足底のストレッチ
・竹踏み
健康グッズとして販売されている竹踏みの上に立つことにより、
足の裏の筋肉にストレッチがかかります。
・ゴルフボール転がし
足の裏にゴルフボールを置き、少し圧を加えながら足の裏で転がしましょう。
どれもご自宅や運動前など、簡単に行えるので是非行ってみてください(^^)
監修 柔道整復師・鍼灸師 平山武沙史
Wing長崎鍼灸整骨院 めがね橋 A.T.NAGASHIMAグループ
〒850-0025
長崎県長崎市今博多町9-1 マリポーサ宮川1F
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