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子供が突然腕を動かさなくなったら肘内障かも！？

2022/09/13カテゴリー：スタッフブログ,肘痛

こんにちは、Wing長崎鍼灸整骨院です!(^ ^)!


”子供の手を引っ張ったら子供が腕を動かさなくなった”

このような経験ありませんか？

これは、肘内障といい幼い子供に比較的多いです。
今回は、その肘内障について詳しくお話しします。

肘内障ってなに？


肘内障は、2〜４歳の幼い子供に多い傷害です。
親が子供の手を引っ張った際に起こることから、別名 pulled elbow syndrome（肘引っ張り症候群）とも言われています。
腕を動かさない為、肩や手首の関節が損傷していると勘違いすることもありますが、その多くは誤解で肘の傷害がとても多いです。
肘関節は上腕骨・橈骨・尺骨で構成されておりその周りにはたくさんの靭帯があります。
その中に、橈骨を包むように輪状靭帯が張っていて、その靭帯を橈骨がくぐり抜けるものを肘内障と言い何回も繰り返し発生します。





肘内障が起こる原因


一番多い原因は親が子供の手を「グッ」と引っ張った際に起きます。
また、布団の上で腕を身体の下に挟めて転がって遊んでいると腕が体に巻き込まれて発生することがあります。
その他にも、幼い子供によくみられる全身性関節弛緩や橈骨の頭の部分がまだしっかりした骨ではなく大部分が成長過程の骨の為に発生するケースもあります。

肘内障の症状


多くの子供は腕を下にぶらぶらさせ、触ろうとすると逃げます。
「手を上に上げてバンザイして」というと、できないことが多いです。
肘の運動をさせると肘の外側に痛みを訴えますが、腫れや赤みなどはみられません。

腫れや赤みがある場合は子供の骨にある骨端線が離れていたり、軟骨に何らかの損傷があることが多いです。また、鎖骨骨折の疑いがある時があるので注意が必要です。

肘内障の整復方法


まず腕の他に手首や鎖骨、肘上の骨に異常がないかを確認します。
上腕骨と橈骨が関節している部分を押さえると痛みがある場合は肘内障の場合が多いので整復を行います。

〜整復の手順〜

①子供の腕を持ち親指で橈骨頭を探し押さえます。
②もう一方の手は子供の手首を持ち、そのまま肘を伸ばしていき手の平を上に向かせます。
　次に手の平を下に向かせながら肘を曲げていきます。
③骨が元の場所に戻ると「カクッ」っと音が聞こえます。
④子供にバンザイさせできたら整復完了です！



肘内障が治った後について


肘内障を整復し治ったら骨折や怪我のようにその後もずっと治療しなければいけないの！？と疑問に思っている保護者の方もいるかもしれません。
ですが、肘内障を整復し治ったらその後は普段と同じように日常生活を送ることができます。
後遺症なども出ないので、治療は必要ありません!!


子供の手を引っ張った直後に、子供が腕を動かさなくなり痛いと泣いていたらとても心配になると思います。
このようなことが起こった場合は、当院にご相談ください!(^ ^)!





監修　柔道整復師・鍼灸師 平山武沙史

 

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